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2024.08.08
知財ニュース
中国、「メルトダウンしない」冷却システムなしで自然に冷却できる原子力発電所のテストに成功、世界初
中国の清華大学の研究者チームが、冷却システムなしで自然に冷却できる原子力発電所のテストに成功したと発表した。これにより、商業規模の固有安全性の存在が初めて実証されたとしている。
ペブルベッドモジュール式高温ガス炉(HTR-PM)プラントは、低エネルギー密度である「ペブル」を使用し、核反応を遅らせ、高温を抑えることができる。緊急炉心冷却システムを採用することなく熱を、熱伝導、放射、および自然対流によって自然に放散できるのだという。
世界初のペブルベッドモジュールを備えた高温炉(HTR-PM)の実証プラントは、2023年12月6日に商業運転に入った。2023年8月13日に1号原子炉モジュール、2023年9月1日に2号原子炉モジュールの2回の自然冷却試験が実施された。試験中、原子炉モジュールは緊急炉心冷却システムや電力駆動の冷却システムなしで自然に冷却されたとのこと。
Top Image : © 清華 大学