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2023.06.19

知財ニュース

中国のテンセントが「WeChat Pay」に掌紋決済を正式導入、手のひらで改札を通過可能に─中国全土で初の導入

Tencent-Palm-Payments

中国ネット大手のテンセント(騰訊控股)は2023年5月21日、スマートフォン決済アプリ「微信支付(WeChat Pay)」に掌紋認証による決済機能を正式導入した。

同サービスは、認証用端末に手のひらをかざすだけで、デバイスなしで決済できる非接触IDサービス。事前に掌紋を認証用端末に登録し、「微信支付」アカウントと連携させることで使用できる。


なお、掌紋決済には、手のひらの静脈などをスキャンする認証技術を採用。指の表皮のパターンを読み取る指紋認証とは異なり、掌紋認証では手のひらの血管のパターンを読み取るため、個人情報の流出や偽造を防止できるほか、顔認証と比較しても安全性や精度が高いのが特徴とのこと。

同サービスは「北京郊外の北京大興国際空港」と都心を結ぶ「北京地下鉄大興空港線」で導入。乗客は切符を購入したりスマートフォンをかざしたりする必要もなく、デバイスに手のひらをかざすだけでゲートを通過できる。中国全土で初めての、手のひらを使った生体認証による掌紋乗車サービスとなる。

北京市交通局は「安全で便利な地下旅行の実現のため、技術革新によって多様なチケットサービスを導入し、乗客のニーズに応えていく」とコメント。同サービスは、交通機関だけでなく、オフィスや学校、小売店、フィットネスクラブなどにも段階的に導入される見通しだという。

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Top Image : © 騰訊控股 有限公司

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