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2021.11.04

知財ニュース

アップル、「AirPods」にも健康管理機能追加か─補聴器や姿勢のモニター機能追加を検討

AirPods

Appleが将来的に、ワイヤレスイヤホン「AirPods(エアポッズ)」に補聴器や体温計、姿勢のモニター機能などを追加し、Apple Watchに加えAirpodsでも健康管理を行っていく可能性を示した。Appleがユーザーの健康を管理するため、iPhone・Apple Watch・AirPodsの3つの製品から包括的なデータを収集していく可能性があり、Appleは各機器に搭載されたセンサーを活用し、新しい健康管理システムを構築する可能性を見いだそうとしているとのこと。

Appleの健康関連機能は大半が時計型端末「Apple Watch(アップルウォッチ)」に採用されているが、他の機器への導入にも意欲的であることが示されたという。過去にはスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」を使ってうつ病や認知機能低下の診断を支援する技術の開発に取り組んでいることを報じられていた。

補聴器の機能は、現行の「会話を強調」機能や「ライブリスニング」機能の延長線上にあるものと見られている。「会話を強調」機能は現行のAirPods Proで2021年10月始めに利用可能になったばかりで、正面で話している人の声を強調して聞き取りやすくする働きを持つ。

体温測定機能は、耳の中で体温を測定するというもの。市販の耳式体温計は赤外線センサーを使って測定する方法が一般的だが、Appleがどのように組み込むのかは分かっていない。

姿勢のモニター機能は、内蔵のモーションセンサーを使って姿勢を検知し、前かがみになっている時に注意を促すものと言われている。

ウェアラブルデバイスの発達により、自分の健康状態を簡易的にチェックできる機会が増えているが、今後ますます詳しい健康状態をリアルタイムでモニターできる時代の到来が期待される。

The Wall Street Journal

Top Image : © Apple Inc.

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