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2023.03.02

知財ニュース

カーネギーメロン大学の研究者、Wi-Fiルーターで壁越しに室内の人の動きや形状を検出する技術を開発

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米カーネギーメロン大学の研究チームが、2台のWi-Fiルーターで壁の向こう側にいるヒトの3D的な形状や動きを検出する技術を開発したことを発表した。

研究チームは、Wi-Fiルーターが送受信する信号の位相と振幅を人体の座標にマッピングするディープニューラルネットワークを開発。このベース技術には、2D画像から人間の姿勢を推定して表面にテクスチャをマッピングできる画像処理システム「DensePose」 を利用している。この技術はFacebook AI ResearchとINRIA(フランス国立情報学自動制御研究所)が共同開発したもので、オープンソースとして公開されている。

なお、関連した研究としては、MITの研究チームが2013年に携帯電話の電波を使いX線のように壁越しで人の動きをリアルタイムに追跡できる装置を発表。さらに2018年には、別のMITチームがWi-Fi信号を利用して別の部屋にいる人の動きを検知し、AIにより棒人間に変換する技術を発表していた。

本研究は、様々な論文を扱うarXivにて掲載。研究者チームは、本技術が家庭でのヘルスケアや、セキュリティ強化などに応用できる可能性があると期待を寄せている。

論文はこちら

Top Image : © カーネギーメロン 大学

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