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2025.07.23

知財ニュース

川崎重工、台湾企業の鴻海科技グループと看護師補助ロボットを共同開発―自律走行ロボット「Nyokkey」が基盤

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川崎重工は、電子機器受託製造(EMS)で世界最大の台湾企業・鴻海科技グループ「フォックスコン」と提携し、医療現場の未来を支える看護師補助ロボット「Nurabot(ヌーラボット)」を共同開発した。

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「Nurabot」は、川崎重工が開発した自律走行ロボット「Nyokkey」を基盤に、医療現場のニーズに合わせて特別に設計されたもの。

物を掴める2本のアームと荷室、自走機能を備え、自律的に移動しながら、採血した検体の輸送や薬剤の輸送、入院時の施設案内、患者向けの衛生教育といった業務を看護師に代わって行う。

川崎重工が長年培ってきた産業用ロボットの技術力と、鴻海科技グループのソフトウェア開発能力、そして実証実験を行う台中栄民総医院の豊富な臨床知見が見事に融合して誕生した。

今回の取り組みは、川崎重工のロボット技術が、製造業の枠を超えて医療という新たな分野、しかも海外で活用される初のケースとなる。

両社はコメントで、医療現場の労働環境改善という共通の強い意志を強調しており、互いの強みを活かしながら、看護師の負担を軽減し、医療の質の向上に貢献するソリューションを創り上げる決意を語った。

同ロボットは2025年4月から台湾の国立病院である台中栄民総医院(台湾・台中市)で実証実験を開始しており、2026年度の市場投入を目指していく。

国境を越えたパートナーシップが、未来の医療現場に大きな革新をもたらすことが期待されている。

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Top Image : © 川崎重工業 株式会社

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