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2024.12.05
知財ニュース
亀田製菓「ハッピーターン」規格外品が除菌ウェットティッシュに生まれ変わる
亀田製菓は、アップサイクルプロジェクト「Re Kameda」の一環として、主力商品「ハッピーターン」の製造過程で生じる規格外品を活用した「ハッピーターンから作った除菌ウェットティッシュ」を開発した。この商品は、2024年12月上旬から一部のスーパーマーケットでの店頭プロモーションなどで使用される予定だ。
『ハッピーターンから作った除菌ウェットティッシュ』は、株式会社ファーメンステーションとの協業で誕生した。このプロジェクトでは、規格外品のハッピーターン生地を株式会社ファーメンステーションの発酵技術を用いてエタノールにアップサイクル。そのエタノールを使用したウェットティッシュは99%天然由来成分で構成されており、植物由来の生分解性素材を採用することで環境にも配慮しているという。
ファーメンステーションの事業共創例。循環型社会を目指す企業と「未利用資源」を新しい価値に変えていく事業を提案している。
亀田製菓はこれまでもフードロス削減やエコフィード(米菓くずの飼料化)活動、フードバンクへの寄贈などを通じて持続可能な社会の実現に取り組んできた。2024年5月には「Re Kameda」プロジェクトを立ち上げ、規格外の副産物を新たな価値ある商品へと変える取り組みを加速させている。
今回の除菌ウェットティッシュは、亀田製菓が目指す「循環型社会の実現」に向けた象徴的な成果であり、アップサイクルの新たな可能性を示す事例。「ハッピーターン」の特性を活かし、パウダーの付着した手や口元を拭き取る場面でも便利に活用できるという。
亀田製菓は「Re Kameda」を通じて、今後も廃棄されていた資源に新たな価値を見出し、環境負荷の低減と商品価値の向上を両立させる取り組みを推進していく方針だ。
Top Image : © 亀田製菓 株式会社