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2022.07.06

知財ニュース

世界初、最長30mの距離を測定できる次世代ToFセンサを凸版印刷とブルックマンテクノロジが開発

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凸版印刷株式会社は、子会社の株式会社ブルックマンテクノロジと共同で、既存機種より約5倍長い、1~30mの広範囲で距離を測定できる「ハイブリッド駆動ToF方式」による「三次元距離画像センサ」を開発した。

これにより、従来主流となっている「間接ToF方式」による3Dセンサの5倍以上遠くまでの範囲で距離の計測が可能となり、センサを搭載することで障害物を回避するなどの動きをする自律飛行ドローンや自律走行型搬送ロボットなどの操作性と安全性の向上に寄与するという。

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今回開発したToF方式による3Dセンサの特長は、独自の外光ノイズ除去機能を搭載し、CMOS方式のイメージセンサとして世界で初めて真夏の日中に相当する照度10万ルクスの環境下で、最長20mまでの距離を測定できるという。

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距離の測定と外光ノイズ除去を1フレームで完結させることで、「測定エラー」の原因となるブレをなくすことが可能となり、従来の機種より約4倍多く、1秒間に最大120枚の距離画像を取得できる。また、独自の制御法により、他のカメラが発する信号光を、外光と同じように除去でき、カメラ同士が干渉することなく、複数のカメラを同時に駆動できるため、最大で256台のカメラを同時に駆動することが可能になった。

両社は、新方式によるToFセンサーが、自律型移動ロボットや産業機器などの可能性を高める新たな「眼」として普及することを目指し、安全で便利な社会の実現に貢献していくという。凸版印刷は、この新しいToF方式による距離センサを搭載したカメラの開発を進めており、2022年12月に評価用モデルの提供を開始し、2023年秋の販売開始を計画しているとのこと。

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Top Image : © 凸版印刷 株式会社

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