No.1176
2026.07.30
複合プラスチックから生まれた100%廃プラの新素材
REMARE(リマーレ)

概要
「REMARE(リマーレ)」とは、複合プラスチックから生まれた100%廃プラスチック由来の新素材。サーマルリサイクル(焼却時の熱エネルギーを発電等に利用する方法)でしか処理できなかった廃プラスチックを、REMARE(リマーレ)社独自の「加熱圧縮」技術により再利用できる技術。廃プラスチックの約60%は、サーマルリサイクルにより処理されており、世界的にもサーマル依存の限界が指摘されている。REMAREは、「燃やさず、埋め立てず、プラスチックを社会に貯蔵する」というミッションのもと、再資源化が難しい複合プラスチックの循環の仕組みづくりを支援している企業。これまで焼却されていた複合プラスチックをマテリアルリサイクルし、木材や石材の代替となる新たな建材を開発している。この技術を用いて、製造工程でのロスやユーザーから回収した廃棄プラスチックを活用してオリジナルマテリアル開発サービスを提供している。
なぜできるのか?
REMARE独自の「加熱圧縮」技術により廃プラスチックをリサイクル
REMAREは、サーマルリサイクルでしか扱えなかった廃プラスチックを、独自の「加熱圧縮」技術によりマテリアルリサイクルとして扱える手法を確立した。燃やされるはずだった廃プラを個性ある「再生プラスチック素材」へと変換し、限られた資源を社会に貯蔵する選択肢を提示する。同社が開発した可変式熱プレス成形機を用いて、これまでの成形データを元に、加熱温度・加熱時間・粉砕粒度・ 配合率・圧⼒等を都度調整。マテリアルリサイクルされた板材の見た目は、まるで大理石や石材のようで、それでいて、木のように自由な加工性を持っている。防水性・耐薬品性に優れており、石材のような見た目で、木材と同等の加工性がありながら石材やセメントよりも軽い。印刷・刻印・カッティングシートの使用、仕上塗装(ウレタン・ガラスコーティング)が可能。
100%リサイクルプラスチックを実現
通常の再利用プラスチックの使用率は30%(70%はバージン素材を使用)だが、100%リサイクルプラスチックを実現している。また、従来はサーマルもしくは焼却・埋め立てに回していた複合プラスチックについても、100%のリサイクル材使用率にてマテリアルリサイクルを実現。社内備品制作、化粧材としての活用、什器制作などに展開することで、企業の「社内で排出された複合プラスチックを有効活用したい」という要望にも対応可能。
粉砕から最終成形工程まで一貫で行えるため、依頼元の企業との2社間のみでのマテリアル開発が可能
粉砕から最終成形工程までREMAREが自社開発の機械を保有しており、粉砕から最終成形工程までを一貫して担えるため、依頼元の企業との2社間のみでのマテリアル開発が可能。また、金型を使用せず、木材のように切削加工の手段をとるため、小ロットにて多品種の展開が可能。一般的なマテリアルリサイクル品は、70%程度バージン材を使用しているが、この材料は「100%リサイクル材」を謳うことができる。そのため、ノベルティ、限定商品の開発などで企業の「CSR活動としてPRに使いたい」という要望に対応することができる。
REMAREが主催する「REMARE Plastic SUMMIT 2026」にコクヨが共催企業として参画
コクヨとコクヨグループでEコマースサービスを提供する株式会社カウネットは、REMAREが主催する「REMARE Plastic SUMMIT 2026」に共催企業として参画し、2026年10月13日(火)〜16日(金)にコクヨ東京品川オフィス「THE CAMPUS(ザ・キャンパス)」にて展示会を開催。「THE CAMPUS」は、「働く・暮らす・学ぶ」の実験場として2020年に開設され、多様な人々が交わり、新しい価値を共創する場。このプロジェクトでは、国産リサイクルプラスチックを代替品ではなく、建築やプロダクトの現場で「選ばれる素材」として根付かせることを目指す。2025年の第1回開催では、5組のクリエイターがさまざまな廃棄プラスチックを原料としたREMAREの素材を活用して作品を制作。第2回となる2026年は、クリエイティブディレクターにインダストリアルデザイナー・NAO IWAMATSU(ナオ イワマツ/岩松直明)氏を迎え、7組の企業・デザイナーが参加。素材提供元となる日本のものづくり企業と気鋭のデザイナーがタッグを組み、廃材の特性やストーリーを汲んだプロダクトを作り上げる。デザインされたプロダクトは展示会場で素材のストーリーと合わせて公開し、バージン材にはないリサイクルマテリアル独自の可能性を社会へ提案する。
相性のいい産業分野
- 製造業・メーカー
廃プラスチックを再利用した環境に優しい製品開発
- 環境・エネルギー
廃プラスチックの新たなリサイクル方法で脱炭素につながる資源循環への活用
- 住宅・不動産・建築
オリジナル素材を活用した住宅設計
- メディア・コミュニケーション
施設の設備への導入、リサイクル素材を使用したノベルティ作成などで環境に配慮したビジネスアピール
- アート・エンターテインメント
廃棄される素材で作られたアート展示イベント
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © 株式会社 REMARE

