No.1014
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2025.02.17
神経科学にもとづいた“脳をととのえる”音楽アプリ
VIE Tunes

概要
「VIE Tunes(ヴィーチューンズ)」とは、神経科学にもとづいた、脳の状態をチューニングできる音楽アプリ。音楽に刺激音を組み込んだ独自の「ニューロミュージック」で、脳波の特定帯域を増強・減衰させ、集中力やリラックス効果などの特定の効用をもたらす。SLEEP、CHILL、RELAX、FOCUS、ZONEの5カテゴリで楽曲を展開しており、なりたい状態や利用シーンに合わせて聴取できる。プライベートでの活用に加え、暮らしに溶け込むヘルスケアツールとして、オフィス、学校、店舗、施設など、多様なロケーションでの展開が期待される。
なにがすごいのか?
脳波に作用する刺激音を音楽に混ぜ込み独自の楽曲を制作
脳波に意図した効果をもたらす楽曲のみを展開
アプリで気軽に脳のチューニングが可能
なぜ生まれたのか?
「音楽に触れると、自分のモードが変わる」。プロミュージシャンとして長らく音楽に携わってきた、VIE 今村代表の気づきをきっかけに誕生した。高い再現率で感情やモードを変えられるのは、音楽による脳内事象の活性化があるとして神経科学×音楽事業を発案。音楽神経科学が専門でドラマーでもある慶應義塾大学 環境情報学部の藤井准教授が参画し、事業化を開始した。
研究を進める中で、「(そのままでは不快な)刺激音を音楽に混ぜ込むことで、脳の状態をコントロールできるのではないか」と着想。効果検証や調整を重ねて「ニューロミュージック」の構築に至った。展開ツールとしてまず、脳波計を搭載したイヤホン型デバイスの開発に着手。その後、専用機器が不要で気軽に使えるアプリ「VIE Tunes」を開発した。
なぜできるのか?
「ニューロミュージック」の独自構築
認知機能に関係があるとされる脳波のガンマ波を引き起こす、40Hzの変調音に着目。さらに、リラックス感に関わるシータ波の観点も取り入れ、独自の「ニューロミュージック」を開発した。
変調音でガンマ波を誘発する研究は、これまでも国内外で進められており、光刺激の併用による認知機能の改善効果も確認されている。一方で、従来の変調音はブザー音やパルス音などが中心で、不快感が強く長時間の聴取が難しい。そこで、ベースやキーボードなどの音の振幅を脳波の特定帯域に合わせて調整し、刺激音を音楽に融合。シータ波も同様のアプローチで組み込み、快適に聴き続けられる楽曲を制作した。
研究者・アーティストのシームレスな連携
神経科学や脳情報工学など、ニューロサイエンス・ニューロテクノロジーを専門領域とする研究者と、音楽制作を手掛けるアーティストが在籍。「ニューロミュージック」の制作や効果検証、調整などをシームレスに進めることができる。また、制作した楽曲を用いて、心地よい音楽によるガンマ波の変化や、サウナで「ととのう」脳の状態の再現、リラックス効果などの実証実験を実施。研究成果の論文は、海外の学術雑誌で発表している。
脳波計で検証した楽曲の展開
イヤホン型脳波計を独自開発し、制作した楽曲を検証。ガンマ波やシータ波といった、脳のリズムの変化が確認できたもののみを配信している。開発した脳波計は、イヤーチップに電極を搭載したウェアラブルデバイスで、外耳道(耳の入り口から奥の鼓膜までを結ぶ通り道)から脳波を取得する。一般的なイヤホンと同じ装着方法で簡単に計測できる。
日常使いしやすいアプリ設計
シンプルに使えて「気持ち良い」アプリを目指し、UI・UXを設計。RELAXやFOCUSなどの5カテゴリから、今の状態となりたい状態をスライダーで選択して、状態に応じた「ニューロミュージック」を再生できる。また、仕事や勉強、睡眠、散歩など、利用シーンから楽曲再生することも可能。起床・就寝時間を設定しておけば、生活リズムに合った楽曲が自動で流れるオートプレイ機能も搭載している。
相性のいい産業分野
- 生活・文化
集中・リラックス状態をセルフコントロールするツールとして活用
スパやリラクゼーション施設などの日常的なBGMに活用
- スポーツ
ヨガ・瞑想・睡眠プログラムなどと組み合わせ、トレーニング効果を向上
- 教育・人材
オフィスや学校に設置し、パフォーマンスや集中力が高まる環境を構築
- アート・エンターテインメント
演目に合わせて脳状態をコントロールするイベント・展示会の企画
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © VIE 株式会社