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2024.06.05

知財ニュース

富士通、異なるデータを統合するAI技術で肺がんタイプ分けを高精度判定―画像の特徴量を抽出して判定

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富士通株式会社は、テキストや画像、数値などの複数の異なる形式のデータをナレッジグラフとしてAIを用いて自動的に統合し学習することで、高精度に原因や内容を判定、推定するAI技術を開発した。

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同技術の有効性を確認するため、肺がんのタイプ分けや乳がん患者の生存期間予測など、医療分野の課題を含む複数のベンチマークで検証。その結果、例えば肺がんの主要な2つのタイプ分けを、病理画像情報にさかのぼってその要因を説明する形で、高精度に判定支援できることが確認された。

また同社は、絵画、線描画、イラスト、写真など、対象物の描かれ方が全く異なる画像の特徴量を抽出して学習し、高精度に判定する技術も開発した。

これらの技術を合わせることで、例えば病理画像などの十分な学習データを準備できない場合でも、ゲノム情報などを組み合わせて精度の高い判断を支援するAIを実現できることが期待されている。

今後、医療分野だけではなく様々な領域で適用できる汎用的な技術として開発を進め、2024年度中には同社が開発した様々な先端技術を試せる環境である「Fujitsu Research Portal」で公開する予定。

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Top Image : © 富士通 株式会社

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