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2022.08.16
知財ニュース
NIKE、分解リサイクル可能なスニーカー「Nike ISPA Link」を発売
スポーツウェアのNIKEが抱えるISPA(Improvise; Scavenge; Protect; Adapt)チームが、ソールとアッパーと紐の3つのモジュールに分解してリサイクル出来るスニーカー「Nike ISPA Link」を完成させた。接着剤などの原材料の削減だけでなく、接着物を使わずに繋ぎ合わせ分解できることで、廃棄物を出さないサステナブルなプロダクトとなっている。
気候変動の危機が世界中のアスリートに襲いかかる中、Nikeでは創作活動を加速させる要素として循環デザインの原則を取り込んでいる。2019年にオープンソース資料として公開したCircular Design Guideに示した10の原則も踏まえたこの「Nike ISPA Link」のプロダクトは、まさにその活動が一歩前進した姿勢を体現している。
ISPAとは、実験的で、型にはまらない新しいものづくりを促すためのNIKEのデザイン理念という。今回発表された「Nike ISPA Link」は循環デザイン要素の中の「分解」に焦点を当て、「エンジニアリング、デジタルプロダクト制作、開発チームが協力し合い、まさに機能から生まれた形が実現した」とのこと。
靴はソール、アッパー、紐の3つのインターロッキングモジュールに分解することが可能で、モジュールごとにリサイクルに回すことが出来るよう考えられている。
アッパーパーツは穴が空いた中敷のようになっていてソールの凹凸にハマるように設計されているため、接着やクーリングなどの材料や工程を必要とせず組み立てが可能。
NIKEはISPAリンクのような型破りなモデルがイノベーションを大規模に展開することを重要視しており、2025年のサステナビリティ目標の達成に向けてアプローチ活動や投資を継続的に進めている。NIKE ISPA Linkは2022年6月23日から日本で販売開始している。
Top Image : ©︎ Nike, Inc.