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2023.12.08

知財ニュース

顔認証によるチケットレス改札機─Osaka Metro各駅へウォークスルー型の顔認証改札機の設置を開始

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パナソニック コネクト株式会社は、高見沢サイバネティックスと開発したウォークスルー型の顔認証改札機の設置作業を開始したと発表した。2023年11月23日(木)より御堂筋線なんば駅北東改札への設置を皮切りに、順次Osaka Metro各駅への設置を進めていき、2024年度末のユーザー利用の開始に向けて準備を進めていく。

利用者は、事前にOsaka MetroのMaaSアプリである「『e METRO』アプリ」を通じて本人の顔画像を登録し、使用する乗車券と本人の情報を紐づけておくことにより、カード等の媒体を要することなく、スムーズに改札を通過することができるようになる。

改札機の機能としては、改札通過時に、顔照合によって利用者及び乗車券情報の特定を行い、上位サーバに乗車券と処理機器の情報を伝送することにより、利用者が所有する通行権利を判定・応答する。

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改札機のデザインは、入場側・出場側のデザインを非対称とすることにより、利用者を「迎え入れる」、「送り出す」というおもてなしをイメージした演出を施していることに加え、顔認証の精度を上げるため照明の付いたアーチを設けるとともに、扉部分には透明なクリスタル調の素材を用い、通路案内を行うイルミネーションを採用するなど、機能だけでなくデザインも近未来を意識した作りとなっている。

顔の向きや経年変化、メガネ・マスクなどにも影響されにくく、快適に利用できる。パナソニック コネクトは、これまでにも空港での厳格かつ円滑な本人確認や、アミューズメントパークでのチケットレス入退場、店舗でのキャッシュレス決済、オフィスでのICカードレス入退室などで、顔認証技術を応用したシステムを展開してきており、1日30万回超の固有の顔認証を達成してきた(同社調べ)。

パナソニック コネクトの顔認証は、40年以上に渡るカメラの画像処理で培った画像を鮮明にする技術と、顔の特徴を学習するディープラーニング技術の応用により、2022年11月6日に公開されたNIST(米国国立標準技術研究所)の顔認証ベンチマークテスト(NIST FRVT 1:1)評価レポートにおいて、Mugshot(人種・経年変化を含む正面顔データ、他人受入率:10万分の1)で世界1位を獲得。同時にBorder(顔向き・照明変動を含むデータ、他人受入率:10万分の1)で世界4位、KIOSK(下向き・見切れデータ、他人受入率:10万分の1)でも世界5位にランクインするなど世界最高水準の評価結果を得ている。

ニュースリリース

プレスリリース(2023年3月7日):「ウォークスルー型の顔認証改札機がOsaka Metroに採用決定 顔認証による手ぶらでストレスフリーな改札を実現」

Top Image : © パナソニック コネクト 株式会社

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