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2022.01.12
知財ニュース
誰もが無料で使えるポーズ資料サイト「ポーズマニアックス」が、復活のためのクラウドファンディングを開始
POSEMANIACSは2021年12月6日より、Flash終了に伴って停止していた人気ポーズ集サイト「ポーズマニアックス」を復活させるクラウドファンディングキャンペーンを開始した。キャンペーンはクラウドファンディングサイトのCAMPFIREにて実施している。
ポーズマニアックスは、2007年に有志の手によって開発されたイラストレーター向けの無料ポーズ集サイトだ。1,000体以上のポーズが用意されており、各ポーズごとに360枚の画像を使用した擬似的な3Dビューやドローイングトレーニングツールの「30秒ドローイング」といった機能が注目を集め、作画の参考として世界中のクリエイターに愛されていた。開発を手掛けていたnote社のCXO深津貴之氏によると、最盛期には100万人以上が利用していたという。
しかし、2020年にAdobeが「Flash Player」のサポートを終了し、また資金調達も困難であることから、同サイトは停止することとなった。
今回リニューアルされるポーズマニアックスは、世界最大の無料ポーズ集サイトを目指す。同サービスを参考に制作したイラストの権利はユーザーに帰属するため、原則無料でプライベートの練習や商業活動に活用できるようになる。ポーズマニアックスを活用することで、ネットで拾った写真を模写するよりも、著作権のリスクを減らせるという。
また、Web3D化し、ブラウザ上で全方角への回転が可能となり、ライティングや画角も操作できる。PC、スマートフォン、タブレットに対応する。
さらに、「30秒ドローイング」として多くのユーザーに親しまれたクイックドローイング機能も実装予定だ。
今回のクラウドファンディングは「持続可能性」を見据えた運営をすべく、初期開発費用として最低限必要な350万を最低限の目標に据え、期間内に調達金額に届かない場合は支援した金額が返金される「All-or-Nothing方式」を採用。
既に、2022年1月現在の支援金はすでに1200万円を超えており、復活を待望していたユーザーの多さが伺える。余剰の調達分は、全額をさらなるポーズ数と機能の追加(ポーズやデータの製作費、チームメンバーへの人件費、各種機能の受託開発費等)に利用されるとのこと。
ポーズマニアックスに興味がある方は、さらなるサービスの向上を期待し、ぜひ支援してみてはいかがだろうか。
Top Image : © POSEMANIACS