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2025.11.12
知財ニュース
KDDI、石川県輪島市と七尾市にAIドローンを常設―遠隔運航に成功、全国1000箇所設置を目指す

KDDIとKDDIスマートドローンは10月15日、石川県能登地域(輪島市、七尾市)の公共施設などの4箇所にAIドローンを常設し、4機のAIドローンを活用した遠隔運航実証に成功したことを発表した。
同実証では、平時と有事のユースケースとして、AIドローンによるトンネル付近の3Dモデリングの空撮、橋などインフラ設備の点検、地震発生を想定した模擬的な被災状況の確認を実施。実際の運用時を想定して、AIドローンの運航は東京と北海道から遠隔で行い、石川県にある4機のドローンを遅延なくオペレーションできることが確認されたという。
KDDIとKDDIスマートドローンは、深刻化する労働力不足やインフラ老朽化、頻発する自然災害などの社会課題の解決に向けて、ドローンの活用を推進。AIドローンを全国1,000箇所へ常設し、平時・有事の区別なく「フェーズフリー」に活用することで、地域防災拠点としてドローンの社会基盤化を目指している。
今回、石川県でのドローン常設は、地域活性化と能登半島地震からの創造的復興の推進を目的とする「石川県とKDDIの包括連携協定」に基づいて進められているもの。
常設機体は、自動充電ポート付きドローン「Skydio Dock for X10」。常設場所は石川県輪島市「中屋トンネル」「輪島消防署」、七尾市「和倉温泉お祭り会館」「七尾市西部水質管理センター」。同社は今後も、能登半島全域を視野に入れた災害対応力の強化を図っていく。
Top Image : © KDDI 株式会社


