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2025.03.13
知財ニュース
NTT×パナソニック、大阪・関西万博パビリオンを水素発電でライトアップ―CO2排出ゼロカーボン水素で演出

パナソニック ホールディングスは、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)パナソニックグループパビリオン「ノモの国」において、ゼロカーボン電力由来の水素で発電した電力を使用し、会期中に夜間ライトアップ演出を行う。3月1日には、オーガンジーを施したファサードに照明とミストで幻想的な演出を行う、パビリオンのライトアップ点灯式を実施した。
また、パビリオン「ノモの国」の体験だけでなく、万博をきっかけとして子どもたち一人ひとりが想像する力を「Unlock」する機会を提供するため、開幕前から進めてきた子どもたちとの共創活動の成果をライトアップ演出に活用するという。
会期中は毎日、日没後から閉館の22時まで、パビリオン建築を手掛けた永山 祐子氏設計による様々な色や動きを組み合わせた10種類以上のパターンのライトアップ演出を行うほか、1日1回、子どもたちが制作した演出を行う。
ライトアップに使用される電力は、NTTパビリオンで生成されたゼロカーボン電力由来の水素によって発電される。NTTパビリオンで日中に太陽光などを用いて作られた水素は、地中パイプラインを通じてパナソニックグループパビリオンへ供給され、5kWの純水素型燃料電池で発電を行う。パビリオンの夜間ライトアップに必要な電力(2.8 kW)は、CO2排出ゼロのクリーンなエネルギーで賄われるという。
また、ライトアップ演出は光と音の共演で構成され、その一部は国立米子工業高等専門学校の学生と小学生の子どもたちとの共創によって制作された。
パナソニックグループが開発中のIoT照明「ILLUMME(イリューム)」と、子ども向けプログラミング言語「Scratch」をベースにした独自のシステムを活用し、小学生でも簡単に独創的なライトアップ演出を制作できる仕組みを構築。ワークショップに参加した子どもたちが、パビリオンをモチーフに自身が創作した物語に合わせて、光と音の演出をプログラミングした。
これらの演出は、パナソニックグループの街演出クラウド「YOI-en」を介して行われ、75台のLEDフルカラー投光器や音響機器、そして日中の暑さ対策に使用される噴霧器によるシルキーファインミストも夜間の演出に活用され、幻想的な空間が創り出される。
同グループは、パビリオン「ノモの国」での「Unlock」体験に加え、万博閉幕後も子どもたちとの繋がりを継続するオンライン共創プラットフォームなどの活動を通じて、子どもたちの希望に満ちた未来の社会の実現を目指していきたいとしている。
Top Image : © パナソニック ホールディングス 株式会社
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