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2024.09.20
知財ニュース
スポーツブランド「On」、スプレーで作る縫い目ゼロの未来型シューズ「LightSpray」発表―わずか30g、3分で靴が完成
スイスのスポーツウェアブランド「On」が、フットウェアアッパー技術「LightSpray」を発表した。この「LightSpray」技術は、2024年秋冬に発売する高性能ランニングシューズ「Cloudboom Strike LS(LightSpray)」に初めて採用されるとのことだ。
従来のアッパー製造には、糸の押し出しと仕上げ、織りや編み、縫製、部品の組み立てなど、複数の工程がある。しかし、「LightSpray」は、ロボットアームを使用したスプレーでの製造で、完全に自動化された1ステップにより、超軽量のアッパーを作成することが可能になる。この自動化により、わずか3分で靴を製造することができ、縫い目がなく、接着剤を使わずアッパーの製造が可能だ。
この効率的な製造方法により、廃棄物が最小限に抑えられ、同社の他のレーシングシューズと比較して、CO2排出量を75%削減することができるのだという。
コンピューターによる設計とロボットプログラミングで、あらゆる部分をユーザーのニーズに合わせて設計できるようになり、迅速なプロトタイピングが促進され、アイデアを数時間で製品に変えることができるようになる。
この技術が採用された高性能ランニングシューズ「Cloudboom Strike LS(LightSpray)」は2024年の秋冬に発売する予定だとしている。同社によると、超薄型で、シームレスで第二の皮膚のようなフィット感。通気性と伸縮性に優れ、靴ひもは不要。重さはわずか30gで、同社がこれまでに製造した中で最も軽いアッパーとのことだ。
Top Image : © On