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2023.04.06
知財ニュース
NTT東日本、NTT西日本、ダイヤ工業がアシストスーツ「DARWING Hakobelude Leggers MODEL」および腕支援パーツ「TRA+」を共同開発
ダイヤ工業株式会社とNTT東日本、NTT西日本は、電柱建設工事等でのスコップを使った掘削作業の負担低減を図るため、アシストスーツ「DARWING Hakobelude Leggers MODEL(ダーウィンハコベルデ レガースモデル)」と腕支援オプションパーツ「TRA +(ティーアールエー プラス)」を共同開発したことを発表した。2023年4月より販売開始する。
「DARWING Hakobelude Leggers MODEL」は、医療用サポーターの技術を応用したアシストスーツ。背面の特殊高反発ゴムと空気圧式の人工筋肉により、土砂の掘削だけでなく、荷物の持ち上げ、持ち運び等の筋肉負担量を3~8割軽減できる(21歳から64歳までの男性を対象とした測定で確認)。
重さは約1㎏の軽量設計で、一般的な電動タイプのアシストスーツの1/4と軽量でありながら、胸と足、腕のベルトを締めるだけで着用可能。手動で空気を供給するだけで人工筋肉を調整できることから、外部電力は一切不要で利用できる。また、高い通気性も特徴で、背中には保冷剤を挿入するスペースが搭載されている。
従来、電柱の建設には、約1.2~1.5mほどの深さの穴を掘削する必要があるが、この作業は、ガス管や水道管の損傷を防ぐため、手作業により行う必要がある。こうした作業は、1か所あたり最大2時間程度の作業時間が必要であり、作業者の身体的負担が大きかった。そこでNTT東日本とNTT西日本は、ダイヤ工業の協力のもと本商品の開発に踏み切った。
本製品は、販売会社を通じて2023年4月より販売予定。3社は、通信建設工事だけでなく、さまざまな場面での掘削・運搬作業の負担軽減が期待できると考えており、魅力ある通信建設業界に向けて、現場作業の負担軽減に取り組んでいくとしている。
Top Image : © ダイヤ工業 株式会社