News
2024.06.12
知財ニュース
NEC、大阪・関西万博で顔認証システムと手ぶら決済による入場管理を導入
NECは、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)にて、顔認証システムを導入する。万博会場の顔認証による店舗決済と入場管理の顔による追加認証により、手ぶら決済による利用者の利便性向上と、なりすまし防止による安全・安心で効率的な万博運営を図りたい考え。
会場内の店舗では、通期パス・夏パスのチケット購入者に加えて、入場チケットの券種に関わらず大阪・関西万博の独自電子マネーであるEXPO2025デジタルウォレットの「ミャクペ!」に会員登録された人を対象に、万博会場内のオールインワン決済端末「stera terminal」設置店舗において同サービスを提供する。
事前に顔情報と決済方法を登録しておくことで、対象店舗での決済が顔認証で完結。決済方法は、「ミャクペ!」またはクレジットカード等の選択が可能で、電子マネーと顔認証が紐づく決済運用事例としては、国内最大規模(※)となる。
(※実装・運用段階における顔登録者数、顔決済利用店舗数などを踏まえた発表時点、同社調べ)
入場管理は、通期パス・夏パスのチケット購入者が対象。万博会場入口にある51箇所の入場ゲートに顔認証を搭載し、チケットに記載のQRコードをゲートにかざした上でさらにゲートに設置するカメラを用いた顔認証の追加確認を実施し、チケットの貸し借り等によるなりすまし防止を徹底する。
NECは戦略コンサルティングから実装までのDX実現を支援する「NEC Digital Platform」を提供しており、「大阪・関西万博においても『NEC Digital Platform』の中核技術の一つである世界トップクラスの生体認証技術を活用し、多様なパートナーとの共創を通じて安全・安心で確かな技術の社会実装に取り組んでいくとしている。
Top Image : © 日本電気 株式会社