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2024.12.19
知財ニュース
成田空港で初のドローン点検実験―ドローン自律飛行が点検作業を効率化、省人化と安全性を追求
ドローンエコシステムの構築を手がける株式会社プロドローンは、、成田国際空港の協力を得て、成田空港内で初のドローン飛行による点検導入の実証実験を2024年9月25日に実施した。
これは、小型無人機等飛行禁止法に基づく対象空港内でのレベル2(目視内での自律飛行)の飛行実験として初の試み。航空需要の増加や人材不足といった課題を背景に行われた。
今回の実証実験では、空港内設備の保守点検を効率化し、安全性を高めることを目指している。具体的には、ドローンの使用によって、人手に頼らず精密な点検作業を行うことで、省人化や作業効率の向上を図る。これにより、航空需要がさらに拡大する将来に向けた準備が進められる。
飛行したのは、プロドローンが開発した産業用ドローンで、最大20kgのペイロードを持つ「PD6B-Type3」や、耐候性に優れた「PDH-GS120」など、高性能なモデルが想定されている。同社は、地域に密着した信頼されるドローンカンパニーを目指し、産業用ドローンの開発から生産までをワンストップで行っている。
実証実験の成功は、空港の安全性向上に貢献するだけでなく、ドローン技術を活用した新しい運用方法の可能性を示した。プロドローンは今後もこの分野での技術開発を進め、ドローンを用いた点検業務の普及と、より安心・安全な運用の実現を目指していく。
Top Image : © 株式会社 プロドローン