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2023.05.30
知財ニュース
ダイソー、京都芸術大学と産学連携プロジェクト第3弾を始動─生徒から商品のアイデアを募集、採択されれば商品化
株式会社大創産業は、学校法人瓜生山学園京都芸術大学と共同で、3回目となる産学連携プロジェクトを始動した。本プロジェクトは大創産業の商品部と連携して15人の学生が商品の構想、開発、デザインに取り組むもの。2023年4月21日には、京都芸術大学芸術学部プロダクトデザイン学科2・3年生向けにオリエンテーションを開催した。
「日常生活の中で顧客ニーズを見出した新商品」をテーマに、文具や収納、キッチン、レジャー、掃除、洗濯などといったジャンルで約4ヶ月間アイデア出しを行い、サンプル作成などを経て15~30種の商品化を目指す。
提出されたアイデアは、学内選考ののち、8月5日に大創産業東京本部で最終選考のプレゼンテーションが行われる。また、本年度の講義は全13回実施され、新商品の開発過程のほか、意匠権や特許権の調査など、知的財産についての講義や調査も本年度から導入されるとのこと。
本プロジェクトは、同大学の卒業生が大創産業商品企画部デザイン課に在籍している縁から、 2017年にスタート。1回目は7件、2回目(2021年)は75件のアイデアが「産学連携シリーズ」として商品化されたほか、2回目のプロジェクト参加者のうち3名が大創産業へ入社し、店舗運営などで活躍しているという。
同大学の北條崇教授によれば、「同プロジェクトは価格調整から最終商品化まで総合的に学び、生徒がリアルな目線を養える貴重な機会」とのこと。学生のメンターを務める大創産業デザイン課の石原佳祐(同大卒業生)は、「価格・デザインなど規制が多い中で「やりたいこと」と「できること」の最大値を探し、ヒット商品を生み出す苦労や喜びを分かち合いたい」と述べている。
Top Image : © 株式会社 サイバーエージェント