News
2024.04.16
知財ニュース
非営利団体「TrueMedia.org」、2024年の米大統領選挙に先立ち、ディープフェイク検出ツールを発表
AI生成の偽情報との戦いに取り組む非営利団体「TrueMedia.org」 は、2024年の米国大統領選挙に先立ってディープフェイクを検出するテクノロジーを発表した。
この検出ツールは政府関係者や報道機関、ファクトチェッカー、選挙スタッフ、学者、大学、非営利団体、および進歩派から保守派まで、またその中間のすべての認定報道機関の記者が無料で利用できるとのこと。
ユーザーは検出ツールに、TikTok、X(旧Twitter)、Mastodon、YouTube、Reddit、Instagram、Google Drive、Facebookのリンクを入力すると、入力されたリンクのコンテンツがメディア操作されたものかどうかのチェックができる。
「TrueMedia.org」の技術は、疑わしいメディアを分析し、音声、画像、動画のディープフェイクを90%以上の確率で特定する機能を備えているとのこと。これによって報告された最近のディープフェイクの例には、ドナルド・トランプ氏の逮捕写真や、バイデン大統領と軍幹部らの写真とされるものが含まれており、どちらの場合もこのツールはAI生成操作の実質的な証拠を示したと同社は述べている。
このテクノロジーを開発した団体「TrueMedia.org」は、「ディープフェイク」を特定することで、政治キャンペーンにおけるAI生成の偽情報と戦うことに重点を置いた非営利組織だ。今回の発表は、動画、音声、画像、テキストの操作や偽造を容易にする生成AIと関連ツールが広く利用可能になったことにより、ディープフェイクが急増する中で行われた。
Top Image : © TrueMedia.org