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2025.06.23

知財ニュース

揺れる茶室で地震を体験、防災啓発「楽しめない茶道体験」開催―大阪市港区とのプロジェクト

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TBWA HAKUHODOとFUKKO DESIGN、大阪市港区が連携して進める「おもてなし防災」プロジェクトの一環として、茶道体験中に震災体験ができる新しい防災アプローチ「ゼッタイに楽しめない茶道体験」が6月21日に大阪市港区「BaysideCuria 2025 港区万博」の赤レンガ倉庫横広場にて開催された。

体験の舞台は、地震を再現する起震車の中。本格的な茶室をしつらえた車内で、参加者はまず、茶道の先生が点てる一服のお茶を通して、心を整える日本の静寂な文化に触れていく。しかし、“いつ来るかわからない”をテーマに突然の揺れが発生し、日本の日常に潜む災害のリスクを肌で感じることができるという。

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同イベントは、心を整える日本文化と突然の地震という「静」と「動」を同時に体感することで、これまでにない体験を得ながら、防災意識を自然に高めることを目指していく。

「おもてなし防災」プロジェクトが生まれた背景には、大阪・関西万博の開催で増加する訪日外国人への防災啓発という課題からだった。特に、南海トラフ地震のリスクもあり、大阪市港区では、言葉の壁を超えて防災意識を高められる取り組みが必要と考えているという。

そこで、従来の啓発ポスターなどによる「見て学ぶ防災」から、日本文化に触れながら「体験して学ぶ防災」へと発想を転換。多くの外国人観光客にとって馴染みの薄い「地震」という非日常を、人気の「茶道」を通じてリアルに伝えるという画期的な企画が実現した。

TBWA HAKUHODOは今後、このユニークな起震車を防災イベントや自治体のお祭りなどで広く活用してもらうべく、活用を希望する団体や施設の募集も開始している。

プレスリリースはこちら

Top Image : © TBWA HAKUHODO

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