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2024.01.26

知財ニュース

国内初、能登半島地震の孤立地域にドローンで医療物資輸送を開始─エアロネクストとNEXT DELIVERY

薬受取り写真

ドローン開発のスタートアップの株式会社エアロネクストは、令和6年1月1日の能登半島地震によって大きな被害を受けている石川県輪島市内において、ドローンによる医療物資輸送を1月8日より実施している。災害時にドローンを活用して物資を被災地に届ける試みは、国内で初めてとなる。

輪島市AirTruck飛行-768x576

今回のドローン輸送は、輪島市からの要請を受けた一般社団法人日本UAS産業振興協議会JUIDAの活動に同社が参加して行われたもの。JUIDAは1月4日に輪島市から要請を受け、1月6日よりドローンによる行方不明者の捜索および、被害状況確認等の災害時活動を実施している。

同社は、子会社であるNEXT DELIVERY、株式会社ACSLと共にJUIDAの活動に参加。1月8日に同社とACSLが共同開発した物流専用ドローンAirTruckを使用し、第1回目の飛行を実施した。

輪島市文化会館から約3キロ離れた孤立地域内の鵠巣小学校避難所に向けて、ドローンで薬品を配送。約10分で住民3人分の薬を届け、着陸地点に戻る往復飛行を実施。1月9日にも2回の飛行を実施し、医療品を配送している。

届いた薬を確認トリミング-768x576

使用したドローンは、エアロネクストとACSLが共同開発した物流専用ドローン「AirTruck」。マルチコプター型の機体で、ペイロードは5kg、最大飛行速度は10m/s、最大飛行距離は20km。

同社は、「空からの輸送手段であるドローンを駆使し、日本各地で運航を重ねてきた経験と技術力を合わせ、今後も被災地の1日も早い復興に貢献できるよう活動していきたい」とコメントしている。

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Top Image : © 株式会社 エアロネクスト

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