サイバーエージェントは2022年9月21日、サッポロドラッグストアー（北海道札幌市）で、商品が自ら動いて販促活動を行う「自己推薦ロボット」の実用化に向け、販売促進に関する実証実験を開始したことを発表した。

「自己推薦ロボット」とは、商品に動く・話しかけるなどの生命感を付与することで、商品が自ら機能や利便性を推薦しているように動くロボットのこと。重量センサーやAIカメラにより、顧客が「目の前に立ち止まったら動きながらお礼を言う」「商品を手に取ったらお礼やダンスをして、戻したら悲しむ」など、ロボットの自由な振る舞いを設計できる。

今回の実証実験では、「自己推薦ロボット」が商品の情報を消費者へ適切に伝達することで販売促進効果をあげられるのかや、どのような動きや発話が人々の興味関心を喚起するかについて検証する。同社は、従来のPOPやサイネージと異なり、販促対象となる商品自体が顧客に話しかけるため、説明を聞いてもらいやすい、手に取られやすいなどの販促効果が期待できるとしている。

同社ではこれまでも、AIカメラやサイネージなどを活用した販促支援サービスの提供や、小売企業のDX支援、研究開発組織「CyberAgent AI Lab」でのデータ分析やアルゴリズム開発、ロボットの接客対話技術に関する研究などを行ってきたが、店舗内販促の新しい手法として、「自己推薦ロボット」の商用化を目指すとしている。

■実験概要

・内　　容：自己推薦ロボットによるエンド棚における販売促進の実証実験
・場　　所：サッポロドラッグストアー北8条店（北海道札幌市東区北8条東4丁目1番20号）
・期　　間：2022年9月19日（月）～2022年10月2日（日）
・対象商品： 「マルちゃん やきそば弁当」 「Diane ビートゥルー ボディソープ」 「Diane ビートゥルー ボディミルク」

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