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2025.10.29

知財ニュース

Meta、次世代メタバース基盤「Meta Horizon Engine」発表―最大100人同時接続に対応

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Metaは、同社の年次イベントである「Meta Connect 2025」において、メタバースのための新しい技術基盤「Meta Horizon Engine」の概要を発表した。

Meta QuestやHorizon OS、そして同社のHorizonアプリ群の根幹を支えるエンジンとして設計されており、開発者とユーザーの双方がよりスムーズに仮想空間を構築・体験できる環境を目指している。

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Metaによると、Horizon Engineは「ゼロから構築されたメタバース向けのランタイム基盤」であり、グラフィック品質、パフォーマンス、スケーラビリティを大幅に向上させた。ワールド(仮想空間)の読み込み速度は従来比で最大4倍高速化し、体験の遅延を最小限に抑えることを可能にしているという。

さらに、クラウドレンダリングからモバイル端末までの幅広いデバイスで最適に動作するよう設計されており、環境に応じて描画負荷やオブジェクト品質を自動的に調整できる。開発者はHorizon Engineを用いることで、PCやスタンドアロン型VRヘッドセットなど異なる環境間での一貫した表現を維持しながらワールドを構築できる。

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Horizon Engineでは、1つのワールド空間に100人以上の同時接続が可能になると発表された。従来は数十人規模が限界とされていたが、新しいネットワークアーキテクチャにより、より多人数での没入型体験が実現できる。

また、MetaはHorizon Engineの設計思想として「ユーザーの安全性とプライバシー保護」を重視していると強調。Meta Horizon アプリやQuest OSで既に採用されている安全機能(ブロック、レポート、パーソナルスペース設定など)を、この基盤上でも統合的に活用できるようにするという。

Metaは今後、開発者コミュニティ向けにHorizon EngineのSDKやAPIを段階的に公開し、外部スタジオや個人クリエイターも利用できるようにしていく計画を示している。これにより、Horizon OS上でのアプリ開発やMeta Questシリーズ向けワールド制作が容易になると期待されている。

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Top Image : © Meta

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