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2024.09.24
知財ニュース
FDA、Appleの「AirPods Pro 2」に搭載される補聴器機能を正式に承認
米国食品医薬品局(FDA)は、現地時間9月12日、Appleの「AirPods Pro 2」に搭載される補聴器機能を正式に承認したと発表した。この機能は、軽度から中等度の聴覚障害がある18歳以上の人の音を増幅できるようになるとのこと。
Appleによると、難聴について詳しく知ることは、必要な補助を受けるために不可欠なステップだが、費用がかかり利用しづらいために難しいことがよくあるのだという。Apple Hearing Studyによれば、難聴と診断された人の75パーセントが必要な補助を受けていないとのこと。また、FDAによると、アメリカの3,000万人以上の成人が、ある程度の難聴を訴えているのだという。
この補聴機能はAirPods Proで使用することを目的としたソフトウェアのモバイル医療アプリケーションだ。ユーザーは、5分程度のヒアリングチェック機能を使用し検査が完了すると、それぞれの耳の難聴の度合いを示す数値、分類、推奨事項を含む、検査結果のわかりやすい要約が表示される。
オージオグラム(聴力検査結果のグラフ)を含む結果は、プライバシーを保護しながら安全にヘルスケアアプリに保存され、より多くの情報をもとに相談できるよう、医療機関と共有することができる。
設定が完了すると、この機能によってパーソナライズされた動的な調整が可能になり、ユーザーの周囲の音がリアルタイムで増幅される。ユーザーのすべてのデバイスで音楽、映画、ゲーム、通話に自動的に適用され、設定を調整する必要はないとのこと。ユーザーは、聴覚の健康の専門家によって作成されたオージオグラムを用いてヒアリング補助機能を設定することも可能だ。
補聴機能は、今秋に米国、ドイツ、日本を含む100を超える国と地域で利用可能になる予定だとしている。
Top Image : © Apple