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2024.01.29

知財ニュース

海に還るクリオネ型骨壺で、深海2000メートルに埋葬する新たな葬儀サービス「深海葬」開始

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モンディアル株式会社は、富士山の眼下に広がる日本一水深が深い湾「駿河湾」の海底に、天然素材のクリオネ型骨壺で遺骨を沈めて埋葬する新しい埋葬サービス「深海葬」を開始した。「いい供養」の語呂に合わせて2023年11月9日(木)からサービス開始している。

「深海葬」とは、遺骨をパウダー状にして天然素材のクリオネ型骨壺「クリオール」に納め、駿河湾の海底2,000mに安置する埋葬サービス。樹木葬や海洋散骨などのように、遺骨を墓ではなく山や海などの自然に還す「自然葬」のひとつだ。昨今の日本では、生涯未婚率の上昇、亡くなってまで家や配偶者にしばられたくない「あの世離婚」の増加、核家族化など、現代人の抱える墓事情は複雑だ。同社は、土地問題のない深海を安住の地にすることが故人の魂が静かに眠るのにふさわしい場所だと考えたという。料金は99.8万円〜(税込1,097,800円)。

料金に含まれるもの:
・遺骨引き取り/預かり及び遺骨のパウダー化
・クリオール骨壷代金
・船上深海葬セレモニー
・船上献花費用
・クルーザーチャーター代金(10名まで同船可能 ※超える場合はオプションにて対応)
・深海埋葬証明書発行
・オリジナルデジタル墓標制作

「クリオール」には、沖縄県産の「クチャ」という、日本では沖縄県でしか取れない泥岩を使用しており、時間をかけてゆっくりと深海に溶けていく。環境負荷なく、遺骨と共にやがて海に還っていくという。またクリオネ型のデザインは、クリオネが「海の天使」と呼ばれていることから着想を得たとのこと。静かに回転しながらゆっくりと深海に沈んでいくよう約3年の歳月をかけて開発したという。

20231119 news02 01 深海に向けて降下中の“クリオール”(イメージイラスト)

sub3 クリオネ

埋葬前にはクルーザー上でセレモニーを執り行い、埋葬した場所を特定する「深海埋葬証明書」を発行する。「Google Earth」を使用したこの位置情報にはオリジナルの墓標が示され、PCやスマートフォンからいつでも墓参りが可能になるのだという。

オリジナルの墓標には、同サービス開始時点では故人の写真が現れるが、2024年春には、デジタル墓標の故人の写真をアバタ―にし、その故人のアバターとのコミュニケーションが取れる新サービスも開始予定だ。

「深海葬」は、埋葬した場所を特定する「深海埋葬証明書」を発行する。紙とサイト上で確認できるデジタル版の2種類を発行し、デジタル版ではPCやスマートフォンから埋葬場所を「Google Earth」で確認でき、故人の写真が表示されるデジタル墓標により24時間いつでも好きな時に墓参りが可能となる。死後も時々思い出してほしい故人にとっても嬉しく、残された遺族や友人にとっても、墓参りが今までよりも気軽で身近なものになると伝えている。

プレスリリース

Top Image : © モンディアル 株式会社

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