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2022.05.02
知財ニュース
KFCが最大5億画素級の「チキン画像」を無償配布―商品の低解像度流用を問題視
ファストフード店「KFC」を運営する米KFCコーポレーションは、2億画素級の高解像度なチキンのフリー画像素材サイト「ChickenStock」を開設した(現在はアクセス制限付き)。
「ChickenStock」では、同社の商品画像約400種類を無料で提供。高画質で背景付き画像の使い勝手の良さで、提供する画像サイズは18,898x10,630ピクセル(約2億88万画素)など。中には5億画素を超える画像も掲載されている。画像の使用については「Wanna steal our images? Fine, but do it properly, please.(私たちの画像が欲しい?いいけど、(綺麗なのを用意したから、最高画質の公式画像を)ちゃんとお願いしますね。)」と記載している。今回、他社によるチキンの商品画像の低解像度での流用を問題視して公開したとのこと。
このサイトを制作した広告代理店TBWA\RAADのポートフォリオによると、「KFCは自分たちの写真にとても誇りを持っているのです。食欲をそそるように、欲しくなるように、意図的に作られ、誰でも誘惑されるのだ。しかし、これらの写真は、低解像度でコピーされ、引き伸ばされ、反転され、歪められ、さらには認識できないほどピクセル化され、潰されていたのです。これはKFCの名声に対する犯罪だ。KFCの商品写真を盗むのであれば、せめてきちんとしたものを。」と主張されている。
さらには「私たちの写真を借りることはできても、私たちの味を借りることはできない」と、自信を見せたコメントも残している。
Top Image : © TBWA\RAAD