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2022.06.06

知財ニュース

ヤマト運輸株式会社、3Dプリンターを活用した国内初の歯科矯正マウスピースのオンデマンド生産・配送サービスを開始

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ヤマト運輸とマウスピース歯科矯正サービス「hanaravi(ハナラビ)」を提供する株式会社DRIPSは、ヤマトグループの国内ネットワーク上に設置した3Dプリンターを活用し、国内初の歯科矯正用マウスピースのオンデマンド・カスタマイズ生産、配送サービスを2020年5月18日より開始する。

マウスピースは一つ一つ患者ごとに形状が異なり大量生産が難しく、人件費が安い海外の歯科技工所で製造し、輸入するスタイルが一般的で、「治療期間の長期化による矯正断念」、「治療計画の変更における大量廃棄」などの課題があった。これらマウスピース矯正における課題に対し、短期間でのマウスピース交換による治療期間の短縮、通院による時間的・金銭的負担の削減と矯正の受けやすさへの貢献、オンデマンド製造によるマウスピース廃棄の削減を実現する。

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ヤマト運輸は、高いオペレーション品質を要求される医療機器や医薬品メーカーのサプライチェーンの最適化に向け、2017年に羽田クロノゲートに3Dプリンターを導入し、人工関節の手術用治具の造形や、メディカル領域における試作品などの製造、配送を行なってきた。

ヤマトは今回、歯型造形用データから、3Dプリンターの造形に適したデータへ自動補正するツールを新たに開発。3Dプリンターによるマウスピース製造から、最終製品の仕上げ加工まで全工程の機械化により、国内初のマウスピースのオンデマンド・カスタマイズ生産を実現させた。

株式会社DRIPSは、2019年に矯正専門の歯科と提携し以来マウスピース矯正サービスの提供を開始。これまでの効果検証から、歯の動きに合わせてより短期間でマウスピースを交換することで、治療期間を短縮できることが判明したが、よりスピーディな製造、交換体制の強化を模索していた。

本プロジェクトでの連携により、個人の歯列の動き、治療進捗状況に応じた適切なマウスピースをスピーディーに提供することを実現し、多数のマウスピースの自己管理やマウスピースの着け間違えなどのトラブル、治療計画変更時のマウスピース作り直しに起因する治療期間の長期化、廃棄リスクを回避し、治療途中での断念抑制につなげる。

株式会社DRIPS、ヤマト運輸株式会社の両社は、国内での安定したマウスピースの製造体制構築を実現させ、成長が見込まれる日本のマウスピース矯正市場へ新たな価値を提供するとしている。

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Top Image : ©︎ ヤマト運輸 株式会社

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