News
2022.03.22
知財ニュース
未確認生物UMAをモチーフとした、すべて3D印刷でつくられたスリッポン「TheCryptide」が登場
ドイツ人のデザイナー兼建築家で、ロボット研究所を運営しているStephan Henrich氏が、すべて3D印刷で作られた、謎の未確認生物の足のような見た目のスリッポン「The Cryptide」を開発した。
「Cryptide」の由来は、ビッグフットや雪男、ネス湖のネッシーなど、存在するかしないか、わからない謎の未確認生物(Criptid)だ。これらのUMAと呼ばれる生物はウロコ状の足の裏で、何者か分からない謎の足跡を残して歩くと考えられている。
造形に使われたプリンターは、スイスのSINTRATEC社によるSLS(レーザー焼結)方式3Dプリンターの「S2」というモデル。素材はTPE(熱可塑性エラストマー)で非常に柔らかく、靴下のように機能し、スキャンした個人の足に5本指がピッタリとフィットする設計だ。
「Cryptide」は独創的に靴の厚さを変え、履物の強度が必要な部分はより硬く、他の部分は柔軟で柔らかいままにすることにより、人間工学的であるだけでなく、快適に着用できるとのこと。Stephan Henrich氏は、「TPEは、靴をデザインするのに最適な素材だと思います」と語っている。
履くだけで神話上の生き物に近付ける心地のスリッポン。現在は発売の予定は無いそうだが、いつか履ける日がくることを楽しみにしたい。
Top Image : © SINTRATEC