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2025.05.23

知財ニュース

ヤマハ、楽譜作成ソフト「Dorico 6」発売―自動校正機能、記譜ミス防止と編集効率を大幅強化

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株式会社ヤマハミュージックジャパンは、スタインバーグ社が開発した楽譜作成ソフトウェア「Dorico Pro」および「Dorico Elements」の最新バージョンとなる「Dorico 6」のダウンロード販売を開始した。

Doricoシリーズは、直感的な操作性と美しい楽譜印刷を実現し、作曲家や編曲家が音楽制作そのものに深く集中できるように設計された楽譜作成ソフトウェア。

シンプルで洗練されたユーザーインターフェースに加え、ショートカットキーを駆使した効率的な入力・編集作業や、柔軟性の高いページレイアウト機能、さらには複数の楽曲や楽章を一つのプロジェクト内で管理できる「フロー」機能によって、快適かつスピーディーな楽譜作成環境を提供してきた。

最新版「Dorico 6」では、これまで以上に正確かつ短時間での楽譜作成を可能にするための機能を大幅に強化。特に注目すべきは新たに搭載された、編集中の記譜を自動チェックする「校正パネル」機能。編集中の記譜内容をリアルタイムでチェックし、演奏時に疑問が生じそうな箇所を事前にハイライト表示するというもの。これにより、ミスを未然に防ぎ、より質の高い楽譜作成がサポートされる。

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また、現代音楽の作曲家などから要望の多かった、一部の譜表を非表示にする「カッタウェイ譜表」の作成にも対応し、ワンクリックで簡単に表示を切り替えられるようになった。

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コード記号の表現力も向上しており、複数行にわたるコード表記や延長線の表示が可能になったほか、ユーザーがカスタマイズしたコード記号を標準の外観設定として保存できるようになるなど、より自由度の高い記譜が実現する。

さらに、楽譜の入力や編集作業をよりスムーズにするため、選択した範囲をループ再生しながら編集結果を即座に確認できる「サイクル再生」機能や、使用しているディスプレイのウィンドウサイズに合わせて楽譜の表示を最適化する「フィルビュー」機能も追加された。

スタインバーグ社は「Dorico Pro」「Dorico Elements」の他にも、macOSおよびWindowsユーザー向けに、8パートまでの楽譜を作成できる無償版「Dorico SE」を提供中。また、iPadユーザーはApp Storeから無償で、「Dorico SE」と同等の機能を備え、アプリ内購入によるサブスクリプションでさらに機能を拡張することも可能な「Dorico for iPad」をダウンロードできる。

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Top Image : © 株式会社 ヤマハミュージックジャパン

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