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2023.07.24
知財ニュース
Google、ノートブック向けAI「NotebookLM」を発表─ドキュメントの要約、質問、アイデアの生成を依頼可能
米Googleは現地時間2023年7月12日、ノートブック向けAI「NotebookLM」を発表した。
「NotebookLM」は、言語モデルを使ってユーザーのコンテンツ理解をサポートするバーチャルリサーチアシスタント。ユーザーが既に持っているコンテンツから内容をより深く理解するのに役立つドキュメントガイドを自動的に生成したり、複雑な概念を解きほぐしたり、ブレーンストーミングで新たな情報のつながりを見出したりできる仮想リサーチアシスタントだ。
「NotebookLM」には、「要約」「質問」「アイデアの創出」の3機能を搭載。「要約」では、アップロードした「Googleドキュメント」から重要なトピックや質問する内容とともに概要が自動生成される。「質問」ではアップロードしたドキュメントに関する質問を作成でき、重要単語の用語集を作成するように指示もできる。「アイデアの創出」では、AIの応答を通じて新たなアイデアの創出をサポートする。
概要を取得:「Googleドキュメント」を「NotebookLM」に追加すると、主要なトピックや質問とともに要約が自動的に生成される
質問する:アップロードしたドキュメントについて質問する
アイデアを生み出す:単なる質問ではなく、会話を通じて創造的な新しいアイデアを思い付くのを助ける
なお、従来のAIチャットボットとは異なり、NotebookLM では言語モデルをメモやユーザーのノートや情報源に「根付かせる」ソースグラウンディングができ、言語モデルにノートブックを学習させることで、特定の分野に精通したパーソナライズAIを効果的に生成できる。回答のソースを示してくれるのでファクトチェックも可能で、生成AIにありがちな「ハルシネーション」(もっともらしい嘘)のリスクも軽減できる。
「NotebookLM」は、はじめに米国の一部ユーザーに展開予定。今後は、ユーザーコミュニティの評価を反映した厳格な安全基準を設け、AI原則を遵守した開発を行うとしている。
Top Image : © Google