荏原製作所は、細胞培養技術開発スタートアップの株式会社インテグリカルチャーと共同で、細胞培養技術「CulNet® system（カルネットシステム）」のスケールアップに関する共同開発を開始した。

「CulNet system」は、株式会社インテグリカルチャー独自開発の細胞培養技術で、食品・素材・皮革などを作るバイオ資源生産技術のプラットフォームとして開発されたもの。動物細胞を大規模かつ安価に培養可能で、培養肉をはじめとするさまざまな用途での活用が期待されている。

CulNet System（カルネットシステム）

培養肉からコスメまで。低コスト細胞農業技術

細胞培養技術は新しい食料生産方法としても期待されており、世界の人口増加によって、従来型の家畜や養殖魚の生産だけでは対応が難しいとされる、タンパク質不足などの食料問題の深刻化を解消する一手としても注目が大きい。

荏原製作所は、培ってきた流体制御技術や装置機器設計ノウハウを活用して「CulNet® system」のスケールアップ設計、開発を行い、同社のビジョンの一つである細胞農業事業の実現を加速させていくという。

同社は今回のスケールアップ設計、開発について、「細胞生産技術の合理化を実現し、細胞農業が広く社会に普及することを目指していきたい」と意気込みを語っている。

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Top Image : © 株式会社 荏原製作所

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