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2024.03.19
知財ニュース
羽田空港内に実験フィールド備えた研究拠点「ターミナル0」オープン
羽田空港ターミナルの建設・監理・運営を行う日本空港ビルグループが、羽田イノベーションシティ内に、空港設備を模した「実験フィールド」を備える研究開発拠点「terminal.0 HANEDA」(ターミナル0)をオープンした。利用者の快適性、利便性、機能向上、感性をサポートしていく。
空間は空港を主要テーマに置いた研究開発と実証実験を行うためのR&Dとコワーキングの拠点となるもので、さまざまな異業種企業の参加を受け付けるという。
ターミナル0のコワーキングスペースには現時点で32社1団体1大学が参加し、「保安検査場の改善」「空間デザインやアート」「ロボットを活用した省人化」「空飛ぶクルマや宇宙」など、さまざまな課題について研究開発が行われる。
コワーキングスペースは、鍵付き部屋やウェブ会議専用の個室を備え、さらにシャワーやサウナ、仮眠室を設置。ボーディングブリッジ、航空機内、保安検査場、ラウンジ、バゲージドロップといった空港機能を簡易的に再現した「実証フィールド」も備える。
空間だけでなく、設備も充実。例えば自動手荷物預け機は、ホテルや主要駅で荷物を預けられる仕組み。預けた荷物はホテルの係員や配送業者が空港まで運び飛行機に積み込まれるので、手ぶらで空港に到着できる。
また、衣類を3分の1サイズにまで圧縮できる卓上サイズのプレス機が設置される。空港の出発ロビーで、ボタンを押すだけで衣類をコンパクトに圧縮できるサービスの実現を目指す。
ターミナル0のエントランスエリアには、文化発信や空港でのアート活用検討の場として、一般来場者も利活用できるアートボックスも整備。アート作品等の展示、ギャラリー活用が可能で、空港でのアート活用の検証を行う。
Top Image : © 日本空港ビルディング 株式会社