News
2023.11.15
知財ニュース
トヨタ、「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」出展の次世代モデル新型車とテクノロジー公開
トヨタは、2023年10月28日〜11月5日に開催された「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」への出展モデルを公開した。出展モデルはバッテリー式電気自動車(BEV)からLAND CRUISER Se(ランドクルーザー エスイー)、EPU(イーピーユー)、3輪タイプ電動パーソナルモビリティLAND HOPPER(ランドホッパー)、電動車いすJUU(ジェイユーユー)、スペースモビリティ(プロトタイプ)、テクノロジーでは新時代のコックピット・コンセプトNEO Steer(ネオステア)を出展した。各モデルの詳細は以下になる。
LAND CRUISER Se(ランドクルーザー エスイー)
LAND CRUISER Se
「LAND CRUISER Se(ランドクルーザー エスイー)」はスタイリッシュかつ高い上質感を兼ね備えたスタイリングとBEV(バッテリー式電気自動車)ならではのトルクフルな走りが特徴で、世界の多様なニーズに対応した3列シートSUVのモデルだ。市街地などのオンロード走行時、BEVならではの高い静粛性による快適な室内空間を醸成、モノコックボディで意のままに操るハンドリングとラフロード(荒れた道)を安心して滑走できる走破性を追求した。
EPU(イーピーユー)
EPU
次世代ミッドサイズピックアップトラックコンセプトの「EPU(イーピーユー)」は高い耐久性を持ち実用的でありながらもスタイリッシュなBEVだ。5m強の全長を持つダブルキャブ仕様で、デッキスペースの使い勝手の良さがユーザーの用途を広げてくれる。キャビン背面の大胆なデッキスルー構造がユーザーの多彩な要望を実現し、アウトドアなどユーザーのモビリティライフを幅広くサポートしてくれる。BEVならではの静粛性に加え、低重心パッケージにより優れた操縦安定性・乗り心地を追求したモデルだ。
LAND HOPPER(ランドホッパー)
LAND HOPPER
「LAND HOPPER(ランドホッパー)」は新しい移動の価値観を享受できる前2輪とした3輪タイプ電動パーソナルモビリティコンセプト。免許を持っていない人(16歳以上)でも運転可能で、免許返納後などユーザーのライフステージに合わせたモビリティとしてユーザーの行動範囲を広げることができる。取り回しの良さに加え、チェーンやバネで機械的につなげた左右の前輪を上下させる特徴的なリーン機構の採用により、クルマや自転車とは全く別次元の一体感のある爽快な走りを実感できる。折りたたみができ、クルマのトランクにも収納可能で、クルマと組み合わせて、旅先でのツーリングなど移動の楽しみも広がるモデルだ。
JUU(ジェイユーユー)
JUU
「どこでも自由に一人で移動できる」がコンセプトの「JUU(ジェイユーユー)」は走破性とデザイン性を備えた電動車いすタイプの新たなコンセプトモビリティ。電動車いす(車いす)では移動が困難な場所でも自由に移動でき、電動車いす(車いす)での移動を常とする身体の不自由なユーザーの外出や雇用の機会を増やし自立を支援。ユーザーの行動範囲を拡張できる。自動制御で最適な姿勢を維持し、最大16センチの階段を昇降可能だ。駆動系にはクルマで使われているモーターが採用され、車載部品を採用することで、高品質かつ高い信頼性を追求している。将来、ユーザーがJUUからクルマに乗り換えた後、JUUは自立走行にてバックドアまで安全に移動しそのまま車内へ乗り込むとともに、降車時には運転席まで移動する先進の機能も検討中とのことだ。
スペースモビリティ(プロトタイプ)
宇宙空間、月で活躍できるモビリティを想定した「スペースモビリティ(プロトタイプ)」は特に走行系技術を開発推進する為の実験車両。モーター4個、ステアリング4個を各輪に装着し、地上にはない、荒れた過酷な環境でも安全安心に走行するための仕様を開発中。電気で走り、高い走破性を持ち、例えば50センチ程度の岩であれば乗り越えて走破し、25°の急な坂を上ることも可能だ。トヨタはこのプロトタイプで磨き上げた技術を、ルナクルーザー等のスペースモビリティに活用して行くとしている。
NEO Steer(ネオステア)
「NEO Steer(ネオステア)」はバイクハンドルをベースに、アクセル、ブレーキといった足元の操作系をステアリングホイールに集約した新時代のコックピット・コンセプトで、下肢が不自由なユーザーも両手で安心かつ直感的な運転が可能の仕様となっている。
Top Image : © トヨタ自動車 株式会社