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2021.07.29
知財ニュース
洋服の青山が悩み相談チャットボットサービス「よしこ」を公開─歓楽街のスナックのママから集めた会話データをAIが学習
「洋服の青山」などを展開する青山商事は7月7日、いつでもどこでも悩みを聞いてくれる“スナックのママ”をテーマにしたお悩み相談チャットボットサービス「よしこ」を公開した。長引く新型コロナウイルスの影響でストレスや仕事の悩みを抱える働く若者をサポートし、ビジネスパーソンとの関係を強化するための新たな取り組みの1つとして注目されている。
洋服の青山ではこれまで、紳士服市場のボリュームゾーンである20~40代の層を十分に獲得しきれていないという課題があった。そこで、店舗以外で若いビジネスパーソンと接触する場所を設けることができないか検討を重ね、コロナ禍で仕事の悩みやストレスを抱え込む若いビジネスパーソンが多いことに着目。チャットボットの開発などを手掛ける株式会社空色と協力し、若者向けマーケティング施策の一環として開発した。
今回公開された「よしこママ」は宮崎県宮崎市の歓楽街「西橘通(にしたち)」の“ママ”10人以上から集めた50時間分の会話データを学習しており、若い社会人が抱える仕事や生活環境、人間関係など、あらゆる悩みに答えられるという。また、利用料は無料となっているため、誰でも気軽に相談できるのがポイントだ。
今後同社では、どのような悩みが寄せられるのか、相談相手がスナックのママが適任なのか検証を進めるという。また分析結果を基に、若いビジネスパーソンの悩みを解決する新しい製品の開発に活かす予定とのこと。
ビジネスパーソンたちの相談が、どのような変革をもたらすのか。引き続き注目していきたい。