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2021.12.22
知財ニュース
AIで人間の顔をディズニー風に変換できる無料サイト「Toonify Yourself!」
写真に写る人物をAIによるディープラーニングでディズニー風の顔に変換できる無料の「Toonify Yourself!」というサービス。日本のSNSなどでも話題になっていたが、アクセスが殺到し、画像変換のためのクラウドでのニューラルネットワークの実行にはコストがかかるために、サイトが一時クラッシュ状態になっていた。現在ユーザーの寄付による支援で復活を果たしている。
「Toonify Yourself!」は、イギリス在住のジャスティン・ピンクニー氏と、イスラエル在住のドロン・アドラー氏の2名のプログラマーが開発したもの。AIにおけるディープラーニングと「敵対的生成ネットワーク」と呼ばれる技術が使われている。敵対的生成ネットワークとは、画像をゴッホ風、浮世絵風、アニメ風などと風調を変換したり、元とは異なる画像や映像を作成するディープフェイクなどに使われている技術だ。
サイトには、『シザーハンズ』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジョニー・デップや、ゾンビランド』シリーズや『ラ・ラ・ランド』で知られるエマ・ストーンなどをはじめ、数々の俳優の顔写真がディズニー風に変換されたものが公開されている。
利用方法は、同サイトに変換したい写真をアップロードし、「Toonify!」ボタンをクリックするだけで、ディズニー風に変換された写真が出来上がる。上手く変換されるためには、顔を覆わず、カメラの方を向いた鮮明な顔写真を使用すること、また複数の顔が映った写真を避けると良いとのこと。HD版の変換サービスでは、スライダーコントロールを調整して、年齢、笑顔、怒り具合、男性的にする、目を大きくするなどの調整が可能だ。
同サイトによると、アニメ映画のキャラクターをデータとして機械学習を行なっているために、映画にメガネをかけた登場人物が少ない理由で、メガネをかけた人はうまく変換されない場合があるとのこと。
なお、アップロードした画像や生成された画像はすぐに削除され、保存は行われないとしている。
Top Image : © Justin Pinkney