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2025.07.29
知財ニュース
世界初、3Dプリンターによる鉄道駅舎が完成―JR西日本が7月22日始発列車から利用開始

建設用3Dプリンターを用いて建築が進められてきた世界初の「3Dプリント駅舎」が和歌山県の初島駅に完成し、7月22日の始発列車から利用が開始される。3Dプリンティング技術を用いた駅舎建設は世界初の事例となる。
新駅舎は、3Dプリンターで造られたパーツを現場で組み上げるという工法で建設された。出力したパーツに必要な処理を行った上(鉄筋・コン クリート充填)で、現地では、クレーンによりパーツを組み上げ接合して完成させる。
利用が開始されるのは駅の待合所で、内部にはベンチや券売機、簡易ICカード改札機が備えられている。
同駅舎は、単に技術的に新しいだけでなく、地域の魅力も表現。3Dプリンター駅舎壁面には、名産の「みかん」と「たちうお」をモチーフにした愛らしい装飾が施されており、訪れる人々を温かく迎え入れる。
最先端の建設技術と地域性が融合した、新しい時代の駅舎の誕生に注目が集まっている。
Top Image : © JR西日本 イノベーションズ