米国カルフォルニア州を拠点とするRoblox社は、株式会社電通グループ、文化服装学院と提携し、ゲームと制作のための没入型プラットフォーム「Roblox」を活用した日本初となる「デジタルファッションプログラム」を開講すると発表した。

このプログラムは、デジタルファッション市場での将来のキャリアに必要となるスキル学習を目的としており、2024年4月に文化服装学院が新設した「バーチャルファッションコース」の後期授業（2024年10月～2025年2月）にて提供される。

文化服装学院が新設した「バーチャルファッションコース」では、アパレル業界で使用されている3Dソフトや周辺機器を使用した実践的なカリキュラムを導入している。3Dデータを写真のように写実的に表現する方法を学ぶと同時に、ゲーム空間へのデータ転送など、3DCGでしか表現できないものを制作するクリエーションツールとしての活用方法を学ぶ。

このコースの後期授業にて新たに導入される「バーチャルファッションコース」では、学生はRoblox上でのデジタルファッション制作のプロセスを総合的に学び、デジタルファッションデザインの職業に就くためのスキルを習得する。

また、Robloxと提携してメタバース進出支援サービスを提供するGeekOut株式会社の協力のもと、実践的なカリキュラムが提供される。デジタルファッション制作に加え、物理的なファッション制作も並行して行い、2025年2月の卒業制作発表会で成果を発表する予定だ。

2023年11月にRoblox社が発表したデジタルファッションに関するレポートでは、デジタルでの自己表現とファッションがZ世代にとって重要であることが明らかになった。Z世代の多くは、Robloxのような仮想プラットフォームで交流しながら成長してきたのだという。

今回開講される国内初のRoblox上でのデジタルファッションプログラムは、2023年にRoblox社がパーソンズ美術大学（在米国NY市）と世界初のデジタルファッションコースを開始した取り組みに続く第2弾の試みであり、日本で初めてRoblox社が公式支援を提供するプログラムだ。

また、同社は、2023年6月に電通とRoblox社はグローバルパートナーシップ（Roblox Partner Program）を締結している。このプログラムは、電通が最近発表した「House of Creators」プロジェクトの一環であり、プロジェクトパートナーであるRoblox社の公式サポートのもと、次世代のデジタルファッションデザイナーを育成することを目的としている。

プレスリリースはこちら（1）（2）（3）

Roblox社「2023 Digital Expression, Fashion & Beauty Trends Report」

Top Image : © Roblox Corporation