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2023.11.23

知財ニュース

イーロン・マスク氏の新会社xAI、独自のAIモデル「Grok」を発表

Grok

Elon Musk氏が率いる新興企業「xAI」が、11月4日(米国時間)、独自のAIモデル「Grok」を発表した。Grokは、あらゆる質問に回答できるよう設計されており、SF映画『銀河ヒッチハイク・ガイド』をモデルにしたAIだ。このAIは、最新の世界情報に基づいてリアルタイムで質問に答える能力を持ち、ユーザーが提案する質問にも対応可能だ。また、ChatGPTなどのAIと同様に、何百万ものウェブページで訓練された大規模言語モデル(LLM)をベースにしている​​​​。

Grok-1というAIモデルは、当初330億パラメータで訓練されたプロトタイプであり、米MetaのLLaMAモデルに匹敵する能力を持つ。その後の2カ月間で、推論とコーディング能力が強化され、ChatGPT-3.5やInflection-1といった他のAIモデルを上回る成果を示している。ただし、最新情報へのリアルタイムでのアクセスがあるため、誤った情報や矛盾した情報が生成される可能性もあるとされている。現在、画像や音声などテキスト以外のマルチモーダル機能には未対応だが、将来のアップデートでこれらの機能が追加される予定だ​​​​。

Musk氏は、GrokをXプラットフォームの「プレミアムプラス」プランの有料ユーザー向けに提供するとしている。このプランは月額16ドル(約1960円)、年額168ドル(約2万560円)で利用できる。Grokはまず初めに米国内のユーザーに限定されたベータ版がリリースされ、ユーザーフィードバックに基づいて今後の機能改善や新機能の展開が予定されている​​​​。

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Top Image : © xAI

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