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2025.01.31

知財ニュース

国立天文台、天文学専用の新型スーパーコンピュータ「アテルイIII」の運用を開始―岩手県水沢キャンパスにて

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国立天文台は、天文学専用の新型スーパーコンピュータ「アテルイIII」の運用を、2024年12月2日から岩手県奥州市の水沢キャンパスで開始した。従来の「アテルイII」に代わる新たなスーパーコンピュータとして注目が集まっている。

「アテルイⅢ」は、計算能力が大幅に向上。総理論演算性能が1.99ペタフロップスという高い能力を持ち、メモリバンド幅を重視した「システムM」(1ノードあたり3.2TB/s、アテルイIIの12.5倍)と、メモリ量を重視した「システムP」(1ノードあたり512GB、アテルイIIの1.3倍)2種類のシステムで構成されている。

これにより、多様な天文学のシミュレーションにおいて、従来よりも高速な計算が可能。数値計算によってコンピュータ上に宇宙や天体をつくり出し模擬実験を行う「シミュレーション天文学」の分野での利用を目的として,国内外の研究者に無償で提供されるという。

「アテルイⅢ」は今後、「理論天文学の実験室」として、さまざまな天体現象の解明に貢献することが期待されている。

プレスリリースはこちら

新天文学専用スーパーコンピュータ「アテルイⅢ」始動

Top Image : ©自然科学研究機構 国立天文台

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