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2023.07.25

知財ニュース

PayPay、通信障害時などオフラインでもキャッシュレス決済可能に─業界初、複数特許を出願中

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PayPayは7月20日、キャッシュレス決済サービス「PayPay」に、スマホがオフラインの場合でも決済可能な機能「オフライン支払いモード」を搭載すると発表した。通信障害時や、インターネットがつながらない地下、人が集まるイベント会場など通信が不安定な場面での活用を想定。「PayPay」アプリのバージョン4.2.0以上で利用できる。

PayPayによると、本機能は国内コード決済サービスでは業界初。現在、複数の特許を出願中という。

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オフライン支払いモードは、回線速度が遅い環境下やオフライン時にアプリを開くと自動で表示される。使用時は、ユーザーがバーコードを提示し、店側が決済端末で読み込むと決済が完了する。店の決済端末はオンライン状態を維持している必要がある。

通常のような決済音(PayPay)は鳴らず、決済完了画面も表示されない。決済状況は、再度オンラインになった際に、プッシュ通知や取引履歴で確認できる。その場で決済できたか確認したい場合は、レシートをもらうか、店に問い合わせる形となる。

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実際の決済は、保有している「PayPay残高」で支払うか「PayPayあと払い」で行う。どちらを使うかは、支払い画面で選択可能。いずれも場合も、1回5,000円/1日2回までなどの利用制限がある。

経済産業省の算出によると、22年のキャッシュレス決済比率では、コード決済が電子マネーを抑え、クレジットカードに次ぐ決済手段に浮上。その存在感を強めている。

「PayPay」の登録ユーザー数は、現在5,800万を超える。同社は新機能の追加により、インフラとして強固な存在になることを目指すという。

ニュースリリースはこちら
経済産業省のニュースリリース

Top Image : © PayPay Corporation

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