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2023.11.01
知財ニュース
オノマトペでスポーツ音を可視化、目で競技を楽しむ「ミルオト」が東京2025デフリンピックに向け始動
ろう者による国際スポーツ大会・2025年東京デフリンピック(※)に向け、「ミルオト」という新しい雰囲気応援可視化システムがスタートした。このシステムは、オノマトペを使ってスポーツの音をビジュアル化するサービス。
(※ デフ(Deaf)は、英語で「耳がきこえない」という意味)
試合会場はもちろんオンライン観戦でもその場の雰囲気・応援がリアルタイムにオノマトペで可視化されるので、耳が聞こえない人、聞こえづらい人にとってもエンターテインメント性豊かなイベントとなる。生観戦でもLIVE配信でも楽しめる環境を構築し、現在は卓球競技の音をスクリーンに映し出す可視化からスタートし、この技術を他のスポーツにも広げる計画だ。
雰囲気応援可視化システム「ミルオト」の目的は、耳が聞こえない人、聞こえづらい人も音の世界を楽しめるようにすること。視覚情報への変換システムで新たな音の楽しみ方の可能性を拡げていく。システムの開発は、聴覚障害者や聴者の意見を反映して進められている。デフリンピックを広め、スポーツ観戦の場をバリアフリーに誰にも優しいものにするのが狙い。
SNSではデフリンピックに向けた最新情報や、デフアスリートとの企画などを通して、デフスポーツの魅力を広め、デフリンピックのレガシー形成に貢献していく予定だ。プロジェクトは株式会社方角が企画し、株式会社アイシンや早稲田大学岩田研究室が技術サポートを提供している。
現地の場合
試合会場では、ミルオトにより競技の雰囲気と応援のエネルギーをオノマトペでスクリーンに映し出す。これにより、現地の聴覚障害者と耳の聞こえる観戦者が一体となり、感動的な競技体験を共有できる。さらに観戦者は自身のSNSプラットフォームにデフリンピックの感動を投稿し、デフリンピックの盛り上がりを広めることができる。
遠隔地からの観戦の場合
ミルオトのオノマトペがオンラインで視聴者に提供され、競技の雰囲気や応援の情熱をリアルタイムで体感させる。試合会場はもちろんオンライン観戦でもオノマトペが出るのでオンラインでもスポーツ観戦の壁を乗り越えることができる。
Top Image : © 株式会社 方角