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2025.08.05
知財ニュース
シャープ、VRの手触りを伝える「VR触覚コントローラー」を試験展開へ―触れるVR体験を実現

シャープ株式会社は、VR内のオブジェクトの手触りがわかる「VR触覚コントローラー」を発表した。
「VR触覚コントローラー」は触れたことがわかるだけでなく、手触りまでも感じることができる新感覚の“触れるVR”。VRプレイ中に、目の前に存在するオブジェクトに触れられないもどかしさを解決することができるとしている。触れたことがわかるだけでなく、手触りまでも感じることができるようになる(さらさら、ざらざら等)。
今回発表された製品は、実証実験中の事業で、事前登録も募集されていた。現在第1期の事前登録受付は終了しており、今後、第2期の事前登録受付案内を予定している。
本プロジェクト「VR触覚コントローラー」は開発段階だが、暫定的に両手セットのターゲット価格は¥100,000(税込)を想定しているとのこと。
VR触覚コントローラーの指先には、多分割駆動の触覚素子が搭載されている。振動子上の電極が分割されていることで、面内での多彩な振動パターンにより、手触りの違いが伝わることや、指の皮膚表面上に触覚を感じることができる。
オリジナル触覚データも作成可能で、触覚データの編集は今後開発する専用ソフトだけでなく 一般的な画像編集ソフトを使用できるようにする事を想定(ノーコードでのGUIによる直感的な編集)している。VRワールドへの実装は一般的なゲームエンジンの利用を想定している。
スティックやボタンもあるため、移動、ジャンプなどの標準的な操作もでき、標準コントローラとしても使うことができる。着脱も容易で、プレイ中のスムーズな水分補給やキーボード操作への切り替えが可能だ。
同社は、触覚の提示は各手5本の指先を目標としているが、アンケート結果等を反映しながら触覚の提示数を調整していくとのこと。製品化する際には外形デザインが変更される場合があることや、開発方針によって、別途位置トラッカーが必要になる可能性もあるとしている。
Top Image : © シャープ 株式会社