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2024.06.26
知財ニュース
ソシウム、AI技術を活用した新薬開発で資金調達へ
ソシウム株式会社は、2024年6月9日、株式会社FUNDINNOにて、「株式投資型クラウドファンディング」による資金調達を実施すると発表した。
ソシウム株式会社は、日本最大級の研究機関「産総研」発のAI創薬ベンチャー企業だ。「薬のない人に薬を、薬の効かない人に薬を」を掲げ、アンメット・メディカル・ニーズ(治療法が見つかっていない疾患に対する医療ニーズ)の克服に向けた創薬支援に取り組んでいる。
独自のAI創薬プラットフォームCompound-Eyes™、Drug Saver™、Cyber-Drug-Discovery™を用いて、従来の薬理学的なターゲットに限定されることなく、遺伝子発現など分子情報に基づいた新奇な創薬標的の探索や作用メカニズムの解明を行っている。
代表は東大医科学研究所や産総研で活躍し、Bank of America出身のCFOや有名研究機関で活躍したメンバーが集結。複数のAI特化カンファレンスで最優秀賞を獲得し、国内外で注目されている。
同社は既に14種のパイプラインを保有。中国有数の大学病院と連携し、ALS治療薬の医師主導試験を間もなくローンチ、今期PoC(概念実証)獲得を目指すとのこと。また、2026年IPO準備開始を計画。新薬の上市や、抗がん剤開発で注目されるリン酸化解析サービスのグローバル展開、シーズ探索サービスのSaaS提供等でも成長するとしている。
今回の資金調達を通じて、ALS(筋萎縮性側索硬化症)領域のパイプライン導出を迅速に進めるためのブリッジファイナンスとすると同時に、このような希少疾患の存在やアンメット・メディカル・ニーズという社会課題に目を向けてもらうきっかけになればと考えているとのことだ。
Top Image : © ソシウム 株式会社