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2022.12.20
知財ニュース
全国初、学校給食に食用コオロギパウダーを供給─徳島の高校でコオロギを使った給食、味は「香ばしくておいしい」
徳島大学発のベンチャーで、食用コオロギの生産・加工・販売を行う株式会社グリラスは2022年11月28日、徳島県内の高校の給食に、国産食用フタホシコオロギの粉末「グリラスパウダー」を提供し学校給食に使用された。給食での食用コオロギの使用は国内初となる。
同社の「グリラスパウダー」は、国産フタホシコオロギを誰でも美味しく試せるよう、独自の製法で粉末化した商品。煮干しや干しエビのような風味とうま味が特徴で、毎日の料理に加えることで手軽に美味しさをプラスできる。またタンパク質の含有率が約76%と非常に高く、ビオチンや葉酸、亜鉛、鉄分、カルシウムなども豊富に含んでいる。
今回は、「グリラスパウダー」を使用し、徳島県立小松島西高校食物科の生徒たちが自ら考案した「グリラスかぼちゃコロッケ」が、同じく食物科生徒たちによって調理された。在校生約170名に、食べるかどうかを選択できるメニューとして提供された。
なお、「グリラスかぼちゃコロッケ」では、グリラスパウダーを環境負荷の低いタンパク源として、ひき肉の代わりに使用した。パウダーを加えることでかぼちゃの甘さをより一層引き立たせ、ひき肉を使用した場合よりもうま味を強く感じられるという。
コオロギは、飼育に必要なエサや水の必要量、温室効果ガスの排出量が圧倒的に少なくて済むことから、食用コオロギは環境負荷の低い「サーキュラーフード」として注目されている。同社では今後も食品ロス由来100%のエサで飼育したコオロギを武器に、食卓でコオロギが当たり前の存在となる未来を創造していくとしている。
「国内初、食用コオロギを使用したメニューが機内食として搭載─国際線4路線にコオロギパウダー使用の料理が登場」(ニュース記事)
Top Image : © 株式会社 グリラス