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2025.10.24

知財ニュース

DoorDash、玄関先まで届けてくれる地域密着型の自律配達ロボット「Dot」を発表

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米DoorDashは2025年9月30日(現地時間)、地域配送に最適化された新たな自律型配達ロボット「Dot」を発表した。小型で効率的な地域配送を実現することを目的とし、同社が展開する配達インフラ「Autonomous Delivery Platform」の一環として開発された。

「Dot」は、同社が開発した自律型の配達ロボットだ。車の10分の1の大きさで、地域配送に最適なサイズに設計されている。最高時速20マイル(約32km/h)で、道路、歩道、自転車レーンの走行が可能。迅速な配送と安全性が重視されており、渋滞や排出量の削減に貢献し、結果として道路上の車の台数を減らし、より安全な道路を実現するとしている。

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「Dot」にはLiDAR、レーダーなどのセンサーやカメラが搭載されており、人、ペット、自転車、障害物を検知して自動で減速・停止・経路変更を行うことが可能。道路では安全な自転車速度、歩道では歩行速度で走行し、必要に応じて停止やルート変更を行うのだという。

店舗で商品を受け取ると、Dotは注文先の玄関前まで自律走行で配達を行う。注文者は到着時に通知を受け取り、ロボット内部の収納スペースから商品を受け取る仕組み。(「Dot」の車体の前側が開き、ドリンクホルダーも配備されたスペースに店員が商品を入れる。)

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「Dot」は、商品を受け取ると、客の玄関先まで配達し、注文した客は「Dot」に入れられていた商品を受け取ることで、配達が完了する。

バッテリーは取り外し式で、1回の充電で6〜8時間の稼働が可能とされる。長時間稼働により、飲食店などでの繰り返し配送を想定している。

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DoorDashは、Dotの導入を通じて、同社の自律配送基盤「Autonomous Delivery Platform」を拡張する。これは、ロボット、ドローン、人力配達など複数の配送手段をAIが最適に組み合わせる仕組みで、速度・コスト・環境負荷などを考慮して各注文に最適な手段を自動選定する。

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Dotの運用はまず、アリゾナ州テンピおよびメサで早期アクセスプログラムとして開始される予定。DoorDashは、地域内の交通状況や店舗パートナーの協力を得ながら、安全性と効率性を検証する。将来的には、フェニックス大都市圏への商用展開も視野に入れている。

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DoorDashの「Dot」についてはこちら

Top Image : © DoorDash

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