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2025.04.18

知財ニュース

大阪・関西万博 自律型ナビゲーションロボ「AIスーツケース」体験予約開始

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視覚に障がいのある人々の自立支援を目的としたナビゲーションロボット「AIスーツケース」が、2025年開催の大阪・関西万博にて実証実験を行うことが発表された。開発は、アルプスアルパイン、オムロン、清水建設、日本IBMの4社が正会員として参加する一般社団法人次世代移動支援技術開発コンソーシアムと、日本科学未来館の共同によるものである。

AIスーツケースは、視覚障がい者を目的地まで安全に案内する自律型のスーツケース型ロボットで、すでに商業施設や空港などでの実証実験を重ねてきた。

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今回の実験は、大阪・関西万博の「未来社会ショーケース事業」内の「ロボットエクスペリエンス」企画として実施され、2025年4月13日から10月13日まで毎日運用される。体験者はショート・ツアー(20分の移動+30分の説明・アンケート)またはロング・ツアー(50分の移動+30分の説明・アンケート)のいずれかを選択可能で、ロボット&モビリティステーション周辺や大屋根リングなどを巡るコースが設定されている。対応言語は日本語、英語、中国語で、1台あたり1~4名の体験が可能だ。

予約は専用サイトから行え、視覚障がい者に限っては電話やメールでの事前予約も認められている。イベントは無料であるが、雨天や機器の不具合などにより中止となる場合がある。なお、イベント参加には同意書の署名が必要であり、未成年者は保護者の同意も必要である。

この実証実験では、複数台のAIスーツケースを同時運用することで、将来的な社会実装に向けた課題の洗い出しと技術検証が進められる。情報はコンソーシアムの公式X(旧Twitter)でも随時発信中だ。

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Top Image ©︎:日本科学未来館

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