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2024.05.01
知財ニュース
全国初、LIXILと宗像市が太陽光発電ロールスクリーンシステム実証実験─省エネと脱炭素化目指す
株式会社LIXILは脱炭素社会の実現に向け、福岡県宗像市と協定を結び、「PV(太陽光発電)ロールスクリーンシステム」の実証を開始したことを4月3日、発表した。
「PV(太陽光発電)ロールスクリーンシステム」は、脱炭素に貢献できる技術の一つとして、LIXILが2022年に開発した既築ビルの窓まわりへ屋内から容易に後付け設置できる太陽光発電ブラインド。
災害時のレジリエンス強化や省エネに効果が期待されており、夏場の日差しを遮る遮光性や、冬場の窓からの冷気を遮断する断熱性などの通常のロールスクリーンとしての機能に加え、発電や蓄電機能及び電力取出機能(USB-C PD対応, DCジャック)が兼ね備えられている。
今回、福岡県宗像市と提携し、福岡市内の災害時の避難場所として指定されている宗像市役所、東郷地区コミュニティ・センター、城山中学校へPVロールスクリーンを設置し、実証が行われる。
実証では災害時の電力源としてのレジリエンス強化を確認するほか、日常においても遮光性や断熱性能など通常のロールスクリーンの使い方に加え、PCやスマホ、学習用タブレットなどの電力源として利用して省エネ効果を確認する。
同社は今後、「省エネ」に加え、「創エネ」の技術を有する革新的なPVロールスクリーンの普及を促進させ、脱炭素社会の実現や災害時のレジリエンス強化を目指していく。
Top Image : © 株式会社 LIXIL