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2021.09.02
知財ニュース
自動で動き回って伸縮する自律型パーティションが登場─ソーシャルディスタンスとプライバシーを確保
東北大学の北村・高嶋研究室の研究チームは、状況に応じて移動し、高さや幅を変更する自律型パーティション「Self-actuated Stretchable Partitions for Dynamically Creating Secure Workplaces」を開発した。
本パーティションを利用して、プライバシーや感染リスクを考慮しつつ、ユーザ同士のコミュニケーションを促進するオフィス空間の実現を目指す。
▲人の気配を察知したパーティションが下がり、顔を見て対話できる
▲人と人の間に移動しプライバシーを保護するパーティション
オフィス内がパーティションで区切られていると、プライバシーの確保や集中力の向上、感染リスクの軽減といった利点がある一方、対面による同僚とのコミュニケーションを妨げるなどのデメリットもある。
そこで、本取り組みでは複数のパーティションをその状況に応じて自動的に動作させる方法を提案。パーティションの高さ、長さ、および位置を自動的かつ動的に調整することで、安全な職場のレイアウトとスペースの再構成をサポートする。
コロナ禍の中でテレワークに特化した様々な知財が登場する中、対面のオフラインでもソーシャルディスタンスを保ことができるテクノロジーの需要はまだまだ伸びそうだ。
Top Image : ©東北大学 北村・高嶋研究室